「中小企業のマーケティング理論 〜ニッチ戦略とつながり〜」68日目

中小企業のマーケティングを勉強しました。

会社や事業の規模が違うので、大企業とのマーケティングとは考え方を変える必要があります。

ニッチ戦略とつながりが大事だと思いました。

 

中小企業マーケティングの必要性

歴史を振り返ると、かつては中小企業にマーケティングが不要とされていました。大企業との結びつきが強かった時代です。そうした中で、国際化やIT化が中小企業の独立志向を高めたとされます。グローバルな供給と消費の中で大企業との関係が変化し、消費者との接点が増えることでB to Cが現実的になったためです。

 

中小企業のニッチ戦略

大企業と比べると、中小企業ができるマーケティングには限りがあります。人員的にも金銭席にも使えるリソースが少なくなります。結果として、ニッチ戦略しかないです。

ニッチ戦略を実行するために、最適な市場を選ばなければなりません。地理的、人口統計的、心理的、行動的という4つの変数(切り口)で市場を区切っていきます。その中から、中小企業の強みが活かせる事業ドメインを決めることになります。

 

つながりを活かしたマーケティング

大企業のように自社でマーケティングを完結させることが難しいこともあります。顧客との密接な関係構築、同業種・異業種との連携、企業内での家族のような関係など、つながりを活かしたマーケティングが有効となります。

例えば、小ロット対応や即納で顧客に刺さること、ラーメン博物館のように同業で集まることがあります。モチベーションやエンゲージメントを意識した人事制度は中小企業でも意味があります。

 

中小企業のブランディング

良くも悪くも中小企業は経営者の存在感が大きくなります。ブランド価値を経営者が従業員に腹落ちさせることができれば、ブランディングの一歩になると思います。パーパスや経営理念は中小企業でも大切です。

また、つながりを活かしたブランディングも成功事例があります。鎌倉や神戸など地域のブランド連想、今治タオルのような事業というヨコ連携のブランド構築です。

 

中小企業の経営は大学院で勉強したかったことのひとつでした。今回、マーケティングを切り口に足を踏み入れることができて良かったです。

先行研究も限られていて、マーケティング理論のフロンティアという感じがします。もっといろいろ知りたいですね。