「男性メイク市場で考えるSTP〜マーケティングの対象は?」24日目

マーケティングの対象について考えていきます。商品やサービスを届けたい場所が市場です。市場をどうやって決めていくとよいのでしょうか。

基本的には「買ってくれる人に売る」ことになります。つまり、市場を分けたり絞り込んだりする必要があります。そのための考え方がSTPです。

  • セグメンテーション(S)
  • ターゲティング(T)
  • ポジショニング(P)

今回は個人的な興味もあって、男性用メイク市場という視点でSTPを考えていきたいと思います。

 

セグメンテーション:市場を区切る

僕が見ているような商品は、「日本向け」「男性向け」「ミドルエイジ向け」というセグメントになります。このように人工的な条件で区切る他、「メイクしてることがバレないくらい」といった価値観やライフスタイルなど、「ネット購入向け」など購入パターンによるセグメンテーションがあります。注意点として市場のとらえ方があります。男性用メイクであればメイク市場、スキンケア市場、「お肌の悩み」というもっと大きな市場それぞれ考え方が変わってきます。

 

ターゲティング:市場を絞り込む

市場を絞り込むためにいくつか条件があります。まず、市場が理解できなければなりません。例えば、僕が女性用メイク市場を見たところで異世界に迷い込んだ気持ちになるだけでした。次に、マーケティング活動を行える場所でなければなりません。ロフトや百貨店の女性用メイク売り場で男性用メイク向けの活動は難しいでしょう。そして、市場規模が十分にあることなども検討事項です。

 

ポジショニング:ポジションを決める

セグメンテーションとターゲティングから参入していく市場を決めました。参入するからには生き残らなければなりません。市場のどの場所(ポジション)であれば、持続的に企業活動ができるのかを考え抜く必要があります。そのときポジショニングマップという考え方が役立ちます。男性用メイク市場であれば、「年齢×可処分所得」や「こだわり×派手さ」などを2軸で考えられそうです。オリジナリティがあるポジションを見つけることが難しくも楽しいところです。

 

こうしてマーケティングの対象となる市場とポジションを決めていきます。そして、4Pの記事で紹介したステップに移っていきます。STPが仕上がっていれば4Pの戦略ひとつひとつが練り上げられるでしょう。視野の広さや発想力が大切だと思いました。