「金融システムとは何か 〜間接金融と直接金融〜」106日目

ファイナンスの世界の登場人物はざっくり2つに分けられます。

お金を「出す人」と「受ける人」です。そのときお金を必要なところに届けるために「金融システム」が必要になります。

金融システムには、間接金融と直接金融があります。

 

間接金融

銀行などが預金という形で資金を調達し、その資金を融資することを言います。

間接金融には「リスクの遮断」と「流動性の分離」という特性があります。

リスクの遮断によって貸出先の企業が倒産しても預金者が被害を受けることはありません。流動生の分離によって預金をいつでも引き出すことができます。いずれも銀行がリスクを引き受けています。

間接金融の担い手は銀行です。

 

直接金融

資金の「出し手」と「受け手」が直接結びつくことを言います。

直接金融では、リスクが遮断されません。基本的に有価証券のリスクは資金の「出し手」が直接負担します。

また、資金が必要となったときに資金の「出し手」が簡単に現金を取り戻せるとは限りません。流動性の問題もあります。

直接金融では債権と株式が取り扱われます。

 

金融市場と制度

お金の需要と供給をマッチさせる場所として金融市場があります。

長期金融市場として株式市場、債券市場があります。短期金融市場として金融機関間で資金を貸し借りする「インターバンク市場」、譲渡性預金コマーシャルペーパーがが対象となる「オープン市場」があります。

他に外国為替市場、デリバティブ市場があります。

金融システムに関わる制度として、会社法金融商品取引法があります。