「G7倉敷労働雇用大臣会合と人の成長を考える」46日目

週末は福山でももクロのライブがあったり、倉敷でSTU48のイベントがあったり岡山西部〜広島東部が熱かったですね。倉敷ではG7倉敷労働雇用大臣会合もありました。

倉敷は月2〜3回仕事で行くのですが本当にいいところです。美観地区最高。

 


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大臣宣言*1もざっと読みました。

テーマが「人への投資」ということでした。社会のさまざまな課題を乗り越えるために人の能力を育てることが合意された内容でした。

 

労働分野で、人の能力は「一般能力」と「企業特殊能力」に分かれます。

どの企業でも通用する能力を「一般能力」、ある企業でのみ通用する能力を「企業特殊能力」と呼びます。例えば、パソコンのタッチタイピング、車の運転、英語などが「一般能力」でしょうか。会社特有のアプリケーションの利用、特殊機械の操作、社内用語の理解などが「企業特殊能力」です。

一般的に、日本企業は「企業特殊能力」を伸ばす方針だったと言われます。終身雇用制の中ではひとつの会社で職業人生が完結することが前提になります。その中では、「企業特殊能力」こそが仕事に必要な能力になります。

しかし、それは労働市場を閉鎖的なものにしてしまいます。会社に馴染めなかった社員の労働移動を難しくしてしまいます。

 

宣言では、デジタル化に柔軟に対応し生産性や賃上げにつなげる観点から「リスキリング(働く人の学び直し)」を人への投資の中心と位置付け、各国が積極的に取り組むことが合意しました。

G7倉敷労働雇用大臣会合が閉幕 「リスキリング」への積極取り組み合意 岡山 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送

 

このように生産性の向上と賃上げのために「一般能力」を高めることが「リスキリング」の目的です。

経営者が求める能力と、働く人の価値を高める能力は違います。会社と労働市場どちらに目を向けるかを考える必要があります。そして、社会は「一般能力」が高い人を育てる方に流れていっています。