「リスキリングとリカレント教育、学び直しを整理する」90日目

リスキリングについて勉強しました。

リカレント教育や学び直しとの違いについて整理していきます。

 

リスキリングは、新しい職業への就業や今の仕事の大きな変化に対して、必要なスキルを獲得するためにおこなわれます。

近年では、特にデジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事が大幅に変わる職業につくためのスキル習得を指すことが増えています。企業がDXに取り組むステップのひとつとして注目されています。より収益性の高い部署や業務へ従業員を配置転換するための手段だからです。

そのため、「会社主体」「在職」で行われることが基本形と考えられます。

 

そして、リカレント教育と学び直しとの違いは、「会社主体か個人主体か」と「在職か離職か」の2軸で整理できます。図にするとこんな感じです。

リカレント教育は、離職を前提としたものです。学習のために休職や離職などで一度職を離れ、大学等で学習をした後、再び職に戻るといったものです。

背景にはリンダ・グラットンの『ライフシフト』でも言われたような、平均寿命の伸びや技術の進歩があります。

職業人生が伸びる中で、多様なライフスタイルやライフステージを実現するために理科レント教育が効果的です。そのため個人主体で行われると考えて良いでしょう。

 

学び直しは、個人が主体となるものです。僕の社会保険労務士の勉強、社会人大学院は学び直しになります。自分自身をスキルアップさせる、労働市場での価値を高める、将来の起業に向けた準備になる、などが主な目的でしょう。

在職しながら行われることがほとんどでしょう。費用や時間の面でリスキリング、リカレント教育より手軽な一方で、効果にも制約があるのかもしれません。

 

違いを整理したところで、リスキリングの話に戻ります。リスキリングは会社が主体となって在職中の従業員を対象になることを確認しました。なぜ会社はリスキリングをするのでしょうか?

思うに、それだけデジタル対応が切迫した課題になっているということだと思います。極端な言い方をすれば、会社の生き残りを社員の成長に賭けているのです。

そこまで真剣に会社が取り組み、従業員が真意を理解していると、リスキリングの成功率が高まるように思いました。