「企業戦略とつながり働く人を育てる〜人的資源管理とは何か?〜」36日目

人的資源管理(Human Resource Management、以下HRM)と人事労務管理(Personnel Labor Management、以下労務管理)の違いについて書きます。

 

労務管理の方は社労士試験対策のときに覚えた感じです。2つの違いを意識すると、人事制度の違いやトレンドがよくわかるように思いました。

企業戦略とのつながりが強い

HRM労務管理は視座の高さが違います。HRMでは、中長期の人員・削減計画などが企業戦略とリンクして立てられます。経営目標を達成するための取り組みが重視されます。給与計算や保険業務等の定常業務、労使関係におけるコンフリクトの解消など後追いで受け身的な業務ではなく、前向きで主体的な活動が求められます。

 

組織との一体感

HRMでは心理的契約が重要視されます。心理的契約とは「これくらいの条件なら、これくらい働いてくれるはず」、「経営者なんだから当然こう考えてるはず」といった暗黙の期待感です。良好な心理的契約を結ぶことで組織の一体感が高められます。

 

従業員ひとりひとりの成長

集団的な労働関係よりも個人的な労働関係が重視されるとも言えます。そのため、HRMでは従業員の成長を重視します。教育訓練投資を行い学習・成長させることで、従業員が生み出すもののの価値を高めることを目指します。持続的競争優位の源泉として、従業員を貴重な資産として捉えます。

従業員ひとりひとりにフォーカスを当てながら、組織目標の達成を目指します。

 

 

時代に合わせて人のマネジメントのあり方が変わっていることがわかります。これからの採用、人材育成、評価、昇進、賃金の制度設計ができるようしっかり勉強していきたいです。